ともだち

20代の頃から通ってるごはんやさん。



当時住んでた家の近所にあって、病めるときも健やかなるときもいつもそこにあった癒し処。

いわゆる「行きつけ」ってやつです。



若い頃はオフで遊びに行ったりちょっといい雰囲気になったりするスタッフがいたことも。

お店の外で会うって… ドキドキするんだ…

飲み過ぎてつぶれてお家に送ってもらって、変に意識しちゃったり。



なんてひとしきり楽しんだ頃もありましたが、今はすっかり落ち着いてしっとり大好物をいただく実家のような存在。

引越しても定期的に顔を出して、いつでもおかえりと言ってくれる場所。






コロナ後からなかなか行けなくなってしまったけど、先日久しぶりに同僚と行って、お腹いっぱいほろ酔いになるまで楽しんだ夜がありました。



駅で反対方向の同僚を見送った後、ちょうど帰るところだった店長が、車だから送ってこうか?と言ってくれた。



やったー!ありがとう!!とウキウキでついて行って、近所のおすすめのお店とかスーパー銭湯の場所とか、仕事の話、健康の話、家族の話、この歳だと悩みも変わってくるよねえなんて語って、家の近くまで送ってくれました。






帰宅してふと思う。





わあ、なんかいい感じに大人になったな。



なんだかすごい嬉しかった。





送ってくれることに下心を何も感じず、送ってもらうことになんの警戒心もなかった。


昔だったらなんかあるのかもどうしよう… と要らぬかもしれない自意識が絶対あった。




でも今のワタシたちにはなにもなかった。



ただありがとう、またね、また来てね。

そういう空気感が流れていた。




この歳になって、異性とでもそういう空気になれる。


大切な、長く続いていたい人がいる。


いらないものがなくなってゆく感覚。




40代、すごく楽しいのかもしれない。